半年ほどさぼってしまいました、、、、
が、その間に何度かコメントをいただいて非常に嬉しかったので、
また書こうと思います。

読んでもらえただけでも嬉しいのに、コメントまでいただけるとは、、、感激です。



で、本題です。
今回はyonigeの「顔で虫が死ぬ」について考えて見ました。
この曲は2018年10月3日に発売されたアルバム、『HOUSE』に収録されています。


ちなみに歌詞を解釈しようとした矢先、
「この曲はどうでもいいことを歌いたいと思って作った」と言う旨を
話しているインタビュー記事を読んでしまいました^^;

参考:EMTG MUSIC インタビュー


つまり結論からいうと、この歌詞に深い意味はないそうです。。。以上!



、、、ですが私はこの曲を聴いたときどうしても考えたくなりました!
この切なさをなんとかしたい!どうしてこんなに切なくなるのか知りたい!!
ということで勝手に深読みしました。




まずタイトルが強烈すぎます。
どんだけ不潔!?ギャグ!?と思っていましたが、
曲が始まると「あれ?いい曲、、、」とすっかり引き込まれてしまいました。



この曲を聴いて真っ先に浮かんだのは
「やるせない日常」です。


サビで盛り上がる訳でもないし、
故意じゃないのに生き物を死なせてしまったり傷つけてしまうこともある。
自分の思いどおりには行かないことも多い現実。
やるせなさを曲全体から感じます。


こういうやるせなさって、自分でも正体がよくわからず
もやもやとした曖昧なもののように思うのですが、
yonigeはそれを上手にすくい上げ、
曲中に散りばめた言葉と音で表してしまうので、本当に凄いなと思います。



春 晴れ 昼 川沿いは特に
夕暮れ 下校 大群に注意

タイトルで予習した虫についてです。
「虫」という言葉はないのに、容易に想像できます。
この次の歌詞も、同じく明確な言葉は出てきてないのに情景が浮かぶ秀逸な歌詞です。

君のいない この街は 僕だけが止まってるようで
長過ぎた ズボンの裾 チェーンに絡まって外れて困った
上は君と何らかの別れが過去にあったことを想起させ、
下からは自転車にのっていることがわかります。


どちらも、前に進めない状況です。


環七は騒音のパレード
ちょっとやそっとじゃばれないし
誰の目も気にしないで今歌を歌う
暗い高架下抜けたって
特に変わらない午前0時
誰の目も気にしないで今だけ歌う



でもそんな困った主人公に誰かが気づいてくれるわけでもなく、
通りは構わずうるさい。
自分が悲しんでいても、世界にとってはなんてことない。他の人には関係ない。
小さい頃のように泣いたり怒ったり、感情をあわらにもしなくなったし
自分の小さな変化を気にしてくれた親や先生もいない。
それが大人になってからの現実社会。



けれど、
主人公が他の誰かを気にすることなく歌っても、
それを騒音の一つとして溶け込ませてくれます。
仲間はずれはおらず、誰もが騒音の一部なのです。




少し飛んで、2番の歌詞

ただいま 時速20キロくらい
知らないうちに命を奪う

知らない命を奪う
殺傷力

「知らないうちに知らない命を奪う」
故意じゃないのに、ただ自転車で走っていただけなのに、
スピードが出ているからぶつかっただけで虫が死んでしまった。

これってもし相手が人間だったら、事故になりますよね。
虫だったから何の罪にも問われませんが、命を奪ってしまったことには変わりありません。


でも、私たちは常日頃から他の生き物の命を奪って(もらって)生きています。
食べたり、着たり。


命に関わることだけではなく、
私たちは暮らしていく中で二酸化炭素を排出していたり、
誰かを意識的or無意識に傷つけたりすることもあるわけです。



こういうことを気にし出したら止まらないし、生きていくのが辛くなってきます。

そんなぐじゃぐじゃな心や、
ふと土石流のように頭に流れ込んでくる不安や孤独も、
騒音は紛らわしてくれます。




もちろん、自分が生きていく中で誰かや何かに影響を与えていること、
何かを犠牲にしたり、傷つけたりしていることを
意識し、反省や感謝・思いやりの気持ちを持つことは大切です。



でも、考えすぎもよくありません。
気にし過ぎていたら、何もできなくなります。
過去ばかり見ていたら今や未来が見えなくなります。


だから、何も考えず、どうでもいい歌を歌ったりどうでもいいことをするのも
必要なのだと思います。


じゃないと、やっていけない!心が持たない!


だから、牛丸さんがインタビューでも言っていた、
「どうでもいいことを歌いたい」
と言う気持ちは、敏感になった心やたくさん考えて使った頭をリセットし、
健康のバランスを保つためにも必要だったんだと思います。



そしてそのバランスは、
アーティストだけでなく現代社会を生きる私たちにとっても重要です。


切ないのに、私がこの曲を何度もリピートしてしまうのは、
生きていく中での自分ではどうしようもないやるせなさ、慢性的なモヤモヤを、
この曲に重ねて聴くことで少し心が楽になるからだ、と分析しました!


どうでもいいこと、意味のないことって大事!




以上で、今回の解釈を終わります!
自分勝手に広げた意見をここまで読んでくださってありがとうございました!