今回はback numberの「瞬き」の歌詞について考えてみました。




この曲は昨年12月20日に発売され、
映画「8年越しの花嫁」の主題歌にもなっています。


この曲はいきなりサビの歌詞から始まるのですが、
その歌詞がかなり強烈です。

 幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
  繰り返すようなものじゃなく
  大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ


とても素敵な歌詞なのですが、最初に聴いたとき、
金八先生ばりの定義に少し嫌悪感を抱いてしまいました^^;

なぜなら、幸せの定義は人それぞれであって、
これだ!と一概には言えないと思っているからです。


昨今はどちらかというと多様性を歌うような曲(例えば星野源さんの「Family Song」や「恋」)が目立つ中で、言葉の定義を言い切るというのはむしろ勇気ある行動のようにも思いました。





ですが、この曲を聴いていくうちに、
むしろこの曲はいろんな人にとっての幸せを肯定した上で、
自分にとっての「幸せとは」を歌っている曲だ、と解釈するようになりました!


この解釈について述べていきます。


瞬き / back number
作詞・作曲:清水依与吏
瞬き 歌詞




先に述べた部分の歌詞は、全てのサビで繰り返されます。

星が降る夜と眩しい朝
というのは、
ドラマや漫画などフィクションの世界での「幸せ」という言葉を表したようなものだと思います。

一般的に思い浮かぶ「幸せ」像。



でもすぐにそれを否定し、
大切な人のそばにいること、困難時に助けの手を差し出せることこそが
幸せだ、と言っています。



このサビの歌詞の冒頭に、わたしは
(自分にとっての)幸せとは〜・・・
がつくと思いました。



勝手な解釈ですが、
根拠は2番の歌詞です。


夢の為に生きられた人
逸れた道が正解だった人
誰かの為に費やした人
自分を生きた人

誰にもなれなかったけど
ただ今日も僕を必要だと思ってくれたら



この始め4行の〇〇な人 のところは、
それぞれ「幸せな人」という意味だと捉えました。
ここが多様な幸せの形を肯定していると思った所以です。



この歌の主人公にとっては、これら全ての人が幸せそうに見えているのだと思います。
一方で主人公はそのどれにも当てはまらない=自分のことを幸せな人ではないと思っていた。

そんな主人公が気づいた、自分にとっての幸せが
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ
ということです。




そのあとに続く、1番の歌詞も素敵です。

瞬きもせずに目を凝らしても見付かる類のものじゃない
だからそばにいて欲しいんだ

幸せとは、有るか無いかではなく、
他人から見て幸せそうだと思うかどうかでもなく、
幸せだと自分が感じるかどうか、ということです。



この部分の歌詞は、映画の主人公であるお二人に向けられているようにも思います。






で、この曲の1番素晴らしいと思ったところは、
「幸せとは」の問いにかっこよく答えたあと、
弱さも見せているところです。

具体的にいうと、2番のサビと大サビです。


2番
幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ
また弱さ見付けて戸惑う僕にでもそれが出来るだろうか
目を閉じて見付けた場所で


大サビ
幸せとは 星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事だ
そしていつの間にか僕の方が守られてしまう事だ
いつもそばに いつも君がいて欲しいんだ


2番では、自分が大切な人を守ることができるのか?と不安がる様子、
大サビでは、守っているつもりが実は守られているということが描かれています。

この歌詞によって、聴き手との距離が一気に近くなったように感じます。
女々しいと言われるback numberらしい、という感じもでてます。



誰かを守りたい、と思えることは、
「この人の為に自分が〇〇する!」と思うこと。
つまり、自分の存在する意味を与えてもらったようなもの。



だから1番の歌詞でも
何の為に生きて行くのか
答えなんて無くていいよ
会いたい人と必要なものを少し守れたら

とあります。



そして同時に、これは
大切な人の存在理由にもなります。





大切な人のそばにいて、その人を守りたいと思うことが、
自分の存在する意味になる。生きて行く理由になる。
だから、守りたいと思う君(大切な人)に、僕のそばにいて欲しい。

それが、たとえ意識がなく目を開かない状態でも、
君のそばにいられることが僕の存在する意味であり、幸せだから。


という事だと考えました。
映画化された主人公お二人の幸せも肯定されているように思いました。







このような解釈の結果、
この歌は熱い金八系断定ソングではなく、
人それぞれの幸せを肯定した多様性のある歌だと思いました^^

大切な人のところを、恋愛対象だけじゃなくて家族や動物、様々に当てはめられますし!







本当に素晴らしい曲です!

ただ、カップリングで “胸触りたい” と歌っているのにはドン引きでした笑




以上で終わります!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!