今回は昨年発売のアルバム「YELLOW DANCER」の最後に収録されている


『Friend Ship』の歌詞の意味について考えます。


 


この曲は映画「森山中教習所」の主題歌にもなっています。


 


 


 『Friend Ship』/ 星野源


(作詞・作曲:星野源


 


歌詞:http://j-lyric.net/artist/a0512cf/l038aef.html


 


 


まずタイトルから。


friendshipの意味は、「友情、友愛」です。


これは1単語のはずですが、この曲のタイトルは「Friend」と「Ship」の間が空いています。


 


friend=友達、ship=船


 


意図的に2単語にして、曲中でも


「水」「別の海」「旅」


と船や航海を思わせる単語をいくつか使っています。


さすが源さん、言葉の使い方が巧みです!


 


 


 


次に歌詞です。


 



いつかまた会えるかな  雲の先を気にしながら


口の中飲み込んだ 景色がひとつ水の底に消えた



 


別れの場面なのか、別れた後なのか。


これからの天候を気にしています。航海していくうえで天候は重要なものです。


そしてこれは、今後の未来を案じているとも取れます。


 


何か言おうとした言葉を飲み込んだ。その言葉によって生まれる未来がなくなった、ということでしょうか。


 


 



君の手を握るたびに わからないまま


胸の窓開けるたびに わからないまま


笑い合うさま



 


「手を握る」という言葉を見た時、


この友情は恋人にならなかった男女の友情なのか?と考えましたが、


 


次の「胸の窓開けるたびに」で使われている比喩と同じように考えると、


男女関係なく、寄り添う・一緒にいるなどの意味で使われているように思います。


 


 


「胸の窓開ける」=心を開く


 


 


 「わからない」っていうのは、


なぜ君には心を開くことができるかみたいなことかな?


言葉にならないような感情を共有できるとか?


そもそも、君自身のことがわからないのか?


 


 


「わからない」の対象はいろいろと考えられます。それによって、聴く側が自分に置き換えて聴くことができるのかも。


 


 


 


 



いつの日か還るまで 別の海を渡りながら


いつの日か会えるような 幻を見て一歩踏み出すさま



 


 


「還る」も「帰る」もgoo国語辞典では同じ意味で、「自分の家や、もといた場所に戻る。」とあります。*1


 


ただ、私は「還る」は「帰る」よりもっと重たい意味のように感じます。


 


ここでの「還る」は命が終わり、魂が還るというふうに捉えました。


 


「別の海」=別々の人生


 


 


 


次の歌詞ですが、私は「幻」という言葉が気になりました。


 


「幻」を辞書で調べたところ、


「実際にはないのに、あるように見えるもの。」


とありました。*2


 


未来は何が起こるかわからないし、会えるかもしれないという期待も持てるだろうに、「幻」という言葉を使うということは、


それ程会うのが難しいのでしょうか?


 


 


 


RO69*3の、この曲が「森山中教習所」の主題歌になると紹介した記事内で、


監督の豊島圭介さんは、


 
“ ー・・・「もう二度と会わないけど、忘れられない友達っているよね」
という物語のテーマを、絶妙のポップさと切なさで曲にできる星野源さんって天才です。”


 という風に述べています。


 


 


どうやらこの先会える可能性は0に近いようです。


 


 


もう一生会えないとわかっているけれど、君と会うという幻を見れたことで、また自分の人生を生きていく勇気になった。


 


 


 


ここで、1番の歌詞についてもう一度考えます。


 


「口の中に飲み込んだ」のは、「いつかまた会えるかな」という言葉だと思います。


もう会えないとわかっているから、会えるかななんて少しでも期待するような言い方はできなかったのでしょう。


 


 


 


 


 Cメロの歌詞は、


君のことを考えると、思い出すと、笑顔になれる。笑うことができるということ。


君といた楽しかった日々が、ずっと記憶の中にある。


 


 


 



君の手がほどける時 叶わないまま


胸の窓光る先に 手を振りながら


離れゆく場所で 笑い合うさま



 


 


別れの時。


叶わなかったのは、これからも一緒にいること、だと考えました。


 


 


「胸の窓光る先」に君はいるのでしょう。


今まで君に心を開いてきて、たくさんの思い出ができた。


それらは自分にとって大切な、輝く財産となった。


 


そんな思い出を作ってくれた君に手を振って離れていきます。


 


 


 


そして、君とは別の人生を歩みながら、


それぞれがいる場所でそれぞれ笑って過ごそう。


 


という風に捉えました。


 


 


 


 


 


映画を見たら、もっと深く理解できるかもしれませんし、


別のタイミングで聴いたら違う解釈ができるかもしれません。


 


これからも引き続き考えていきたいと思います!


 


 ・・・にしてもこの視聴動画、可愛すぎです笑


 


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